看護部長あいさつ

看護部長
長谷川 孝代
当院は医療療養型の病院です。主に脳卒中後遺症を抱えADL(日常生活動作)が低下している方で、在宅療養が困難な慢性期の患者さまが入院されています。慢性期で症状が安定していても、ご高齢のため身体機能や認知機能の低下、状態の悪化から終末期へ向かう患者さまも多くいらっしゃいます。
看護部の方針・理念である“患者さまの人間性を尊重し満足して頂ける看護・介護の提供”を掲げ、患者さまやご家族さまとコミュニケーションを重ねながら、患者さまの意向やその人らしさを尊重した心のこもった看護・介護ケアの提供を、さらに終末期の患者さまにおいても最期の時まで、その人らしさを大切にした支援の実践を目指しています。
また、当院は言語的コミュニケーションが困難な患者さまも多くいらっしゃるため、患者さまお一人お一人とじっくり向き合い、こちらの声掛けに対する反応や、ケア時・安静時などのささやかな変化にも気づき、適切に対応できるよう、安心・安全な看護と介護の実践を心掛けています。そこには医師・薬剤師・リハビリテーション科ほかコメディカルなどの協力連携も不可欠で、円滑なチーム医療を行っています。
職員全員が患者さまを敬い、患者さまやご家族さまに寄り添った質(満足度)の高い医療・看護・介護を提供できるよう、日々努力を重ねています。
看護部方針
- 私たちは、患者さまの人間性を尊重し満足していただける看護・介護の提供を目指します。
- 事故のない安全な看護・介護を目指します。
- 看護部職員が働きやすく、やりがいを支援しあえる職場環境づくりに努めます。
- 病院の健全経営に参画します。
活動・取り組み
ナースステーション
エレベーターを降りると目に飛び込んでくるナースステーションの前には、季節にちなんだ飾りが施されており、入院患者さまにも季節感を味わっていただけるようになっています。
飾りつけはナースステーション前だけでなくデイルームの掲示板においても同様で、患者さまから感想をいただくこともあります。また、掲示板には患者さまがリハビリの一環で描かれた絵や、習字の作品も飾っています。

食堂・談話室
長期にわたり臥床状態の患者さまが多く入院されている一方で、車いすへの移乗や歩行器を使って歩行される患者さまもいらっしゃいます。食堂・談話室は、そんな患者さまにとって食事やテレビ鑑賞を楽しんだり、患者さまによっては折り紙を折ったり、手紙を読んだりするなど、スタッフや面会者とのコミュニケーションを楽しむ場としても活用され、いろんなことができる憩いの場となっています。

レクリエーション
コロナ禍では3密を避けるためレクリエーション活動ができない状況でしたが、5類への移行後は、患者さまの日々の生活に楽しみを持てるよう、レクリエーション活動を再開した病棟もあります。内容は毎月変わりますが、中でも魚釣りは患者さまから特に人気のあるレクリエーションの一つです。

教育・研修について
看護・介護実践に必要な内容を計画し、講義・実技研修を行っています。特に新入職の介護補助者への研修には実技演習を取り入れて、安全・安楽な介護援助の習得につなげています。
また、令和6年度よりeラーニングを導入し、オンライン研修も実施しています。最新情報を得ることができ、いつでもどこでも何回でも学習可能なので、自己研鑽にも役立てています。
写真はeラーニングでの集合研修と「オムツ交換」の実技研修です。実技研修ではその他にも「車椅子移乗」「体位変換」「口腔ケア」「食事介助」など、日々の介護援助に必要な内容で、患者体験を通して学びを深めています。患者体験は介護者の技術提供がどのように患者さまへ影響を与えるのかを実感できる貴重な体験となり、介護提供者のスキルアップへの意欲向上へもつながります。


カンファレンス
患者さまのADL(日常生活行動)や関節拘縮・変形、嚥下機能(障害)の機能評価を行い、患者さまの状況や状態に合わせた看護や介護のケアを提供しています。これらのケア内容は、リハビリテーション科とのカンファレンスで定期的に検討し、安全で安楽なケアにつなげています。
また、医師の判断が必要な場合は、医師にもカンファレンスへの参加を依頼しています。
